私が一番近かったのに…
でも、その疑問について、改めて問いたださないことにした。過去より未来の方が大事だと思ったからである。

「今度、大学の食堂で一緒にご飯でも食べようよ?それで、お互いの友達に紹介するのはどうかな?」

早く友達に、この人が私の彼氏だと紹介したい。
そして、愁の友達のことも知りたいし、もちろん愁の友達にも私が愁の彼女であることを紹介してほしい。

「そうだな。ご飯食べがてら紹介するか。今から楽しみだな」

まだまだ私達は、恋人としては未熟だが、今からたくさんの時間を重ねていき、お互いを支え合っていけるような関係になれたらいいなと思う。
この先何が訪れても、二人なら必ず乗り越えていけると、そう信じているから。

「うん、楽しみだね」

いつもの何気ない日常。二人はようやく掴んだ幸せに、完全に浮かれていた。
この先も幸せな日々が続くと信じて…。


          ─END─
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