私が死ぬと世界が滅ぶ
紅井「大丈夫?」

紅井、心配そうに凛子の顔を覗き込む。

凛子「うん、平気」
紅井「ごめんね。でも安全のためだから」

凛子、作り笑いで微笑む。

凛子「だよね。ま、これはこれで楽だし…」
凛子(ただ、ちょっと窮屈だよなぁ――)

凛子、歩いて通学していた道をタクシーの窓から眺める。

不意に、大きな振動がタクシー周辺を襲う。
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