私が死ぬと世界が滅ぶ
タクシーが急停止する。

紅井「!!」
凛子「ま、また!?」

紅井、寄りかかっていた姿から前のめりに身体を上げて辺りを見回す。
凛子、頭を守るように抱えて怯える。

紅井「どうやら、そのようだね」

紅井、既にタクシーを降りている。
まだドアは開けたまま。

紅井「行ってくる。ここで待ってて」

凛子に優しく伝えてタクシーのドアを閉める。
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