私が死ぬと世界が滅ぶ
凛子(いいよね)
ガラリと扉を開ける。

○学校の空き教室(放課後・夕方・晴れ)

教室の扉を開けると、窓際に高山が立っていた。
窓の外を眺めており、扉から入ってきた凛子には背中しか見えない。

高山「水崎さん、ずいぶん早く来てくれたね」
凛子「う、うん。気が焦っちゃった」
凛子(ホントは青柳くんから逃げるためだけど)

嘘をついた罪悪感から少し目を逸らす。

凛子「それで、お話って何かな?」
高山「それは、僕に――」
凛子、ドキドキと胸を抑えて話を待つ。
高山、振り返ろうとする。
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