大好きな君が勇気をくれたんだ
私はそれどころじゃなくて、急に呼ばれた「芹那」にいっぱいいっぱいだ。

なんとなくそれを知られたくなくて必死に考えた。

「あ、せり、漢字にしない?瀬戸内海の瀬に理科の理で「瀬理」。音は私から、漢字は半分だけど成宮くんからとって」

「え?ああ、いいよ」

「あってるよね成宮理玖の「り」ってこの理だよね」

「うんあってる」

「よかった、間違えたかと思った」

今度は成宮くんが赤面する番だった。
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