大好きな君が勇気をくれたんだ
「でさ、良かったらなんだけど…」

「ん?」

目の前で覗き込むから綺麗な顔が目の前にあって思わず後ずさる。

「あ、いや、やっぱいい」

多分恥ずかしさが伝わっていたのだろう。

さっきとは違う笑い方で私を見た。

「俺も芹那って呼ぶね」

そういうことでしょ?というような顔で私を見てくるからもう視線の行き場がない。

「芹那」

「はい」

「がんばろ」

「うん」

「あ、じゃあ」
< 30 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop