大好きな君が勇気をくれたんだ
少し経って小走りで現れた相原さんは30歳くらいの女性だった。

「初めまして、新人発掘担当の相原と申します」

私と理玖に向かって丁寧にお辞儀をされて、私たちは慌てて立ち上がる。

「初めまして、瀬理の森芹那と成宮理玖と申します。よろしくお願いします」

お辞儀をして頭を上げた時、少し不思議そうにする相原さんが目に入った。

「えっと、お二人で瀬理をやっているということで間違い無いですか?」
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