大好きな君が勇気をくれたんだ
一週間後私は朝早く家を出た。

渋谷のスタジオでのオーディション。

親には言わず、3か月前にエントリーと一緒に送った音源は1次審査を通過していた。

会場に足を踏み入れた途端、その空気に圧倒されかける。

だんだんと自分の順番が近づいてきてついに呼ばれた。

「179番、森芹那です。よろしくお願いします」

自己紹介から始まったオーディションは、質疑応答と歌唱テストで合わせて20分ほどで終了した。
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