天才パイロットは契約妻を溺愛包囲して甘く満たす

「あっ……」

　思わず鼻にかかった声が漏れてしまい、口元を手で覆う。嵐さんがふっと微笑んで、その手を優しくシーツに縫いつけた。

「かわいい声だから、押さえなくていい」
「で、でも……っ」
「そのうち嫌でも我慢できなくなる。それよりほら、俺の手に集中して」

　する、とルームウエアのトップスの裾から、彼の手が忍び込む。

　ゆっくり素肌を撫でられているだけで微かに感じてしまう。その手がウエストのくびれを辿って胸のふくらみを包み込むと、腰の辺りがぞくぞくした。

　嵐さんは胸の上まで服をたくし上げると、両手で揉みしだきながら先端を口に含む。

「あ、ん……っ」

　恥ずかしいけれど、気持ちいい。今までこんなに丁寧に胸を触ってもらった経験がなかったからだろうか。

　しつこく舌で扱かれ、もう一方を指で摘まれているだけで、下腹部に熱が集中する。もどかしくて、太腿が自然と擦り合わせてしまう。

　こんな感覚になったのは初めてで、戸惑いから涙目になった。