天才パイロットは契約妻を溺愛包囲して甘く満たす
「慣らしたから大丈夫だと思うけど、痛かったら言って」
「はい……」
「好きだよ、紗弓。ずっと、きみとこうしたかった」
悩まし気なため息をつきながら、嵐さんがゆっくり腰を進める。彼の温もりが、お腹の奥まで満ちていく。
心と体のすべてが重なり合った喜びに胸が震えた。
「嵐さん……私、幸せ、です」
彼を見上げ、かすれた声で伝える。微笑んだ彼が頬に軽く唇づけした。
「俺もだ。でも、このくらいで満足するのは早い」
「えっ……?」
「息もつけないくらい、俺に溺れさせるから」
嵐さんの眼差しが真剣なものになり、彼が腰を動かし始める。私もぎこちない動きで応えつつ、全身で嵐さんを感じる。
彼の背中にしがみついていなければ快楽の波にさらわれて、本当に溺れてしまいそうだった。
「あぁ、ん……っ」
「紗弓、愛してる。これからはいつも何度でも、きみにこうして愛を刻むよ」
甘い言葉、絡んだ視線、擦れる素肌、握り合った両手――。
そのすべてから嵐さんの深い想いが伝わってきて、涙が滲む。