■□暴言反対!!□■
高く上がったボールは勢いよく下に落ちていって
三年生の女子の先輩集団のところに転がっていった。
女子の先輩はもちろんそのボールを拾う。
そして矢沢先輩がボールを取りに行く。
その光景を私は
ただただ見つめるばかりで。
すべてがスローモーションに見えた。
心臓は壊れそうなくらい
波打っていた。
私もついこの間あった
この光景。
今の私の心臓は
そのときより
激しく動いている。
女子の先輩の手から矢沢先輩の手へ
ボールが渡る。
ゆっくり
ゆっくりと。
先輩は言った。
「サンキュー!」