■□暴言反対!!□■



―――――――――――――



その日の放課後だった。


静まり返った図書室で先輩とばったり会ってしまったのは。


今はみんな部活をやっていて、校舎内にはほとんど生徒がいないので、

とても静かだ。




なんてことだろう。



告白を決意したその日にこんな風に先輩に会ってしまうなんて。



辺りには誰もいない。


チャンスは今しかないかもしれない。



でも――――――



まだ迷っている自分がいる。


告白を怖がっている自分。


失恋すれために告白するようなものなのに


失恋をどこかで恐れている自分がいるんだ。


情けないなぁ……



自分で決めたはずのことを


いざとなると実行できない。
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