■□暴言反対!!□■
「寒っ……」
お店の外にでると、冷たい風が吹き付けてきた。
季節はすっかり冬。
息をはくと真っ白だった。
私は凍える体をコートの中に縮めて家を目指した。
マフラーの中に顔をうずめる。
視界は悪くなるけど、こっちのほうが断然あたたかい。
するとふと、悪い視界の中に人影がうつった。
こげ茶色のコートをきたその人は、
じっとこちらを見つめていた。
私の足が止まる。
その人影はゆっくりと、私のほうに近づいてきた。