■□暴言反対!!□■



「よ……田中。」



そう、声をかけてきたその人は



私の大好きだった人だった。




「矢沢……先輩。」




ゆっくり動いていた心臓が


はやく、はやく動き出す。



目が


そらしたいはずなのにそらせない。



なんで先輩がここに――――?




訊きたいけど、訊けなかった。
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