■□暴言反対!!□■
先輩の手を恥ずかしながらも握り、立った。
………あれ?
立ったのはいいんだけど………
手は繋がったままだった。
「先輩、手………」
「寒いからこのまま帰るぞ!」
「えっ」
先輩が手をぐいっと引っ張った。
見上げると、こっちをみながらはにかんでいる先輩。
つられて私も笑ってしまった。
曇り空だった空の雲の間から、
一筋の光が差し込んでいた。
それはまるで今の私の気持ちのように。
本気で人を好きになれば
いつかはその恋は実る。
そんなことを学んだ
中2の冬でした。
*END*