かつて女の子だった人たちへ
ドアに鍵が差し込まれる音。帰ってきたのはレイキだ。
「メリー、ただいま。疲れたよ~」
「みんなでごはん食べてきたの? お金足りた?」
「牛丼だったから大丈夫。って、もう、最近ママみたいになってるよ。メリーは俺の彼女でしょ」
そう言って、レイキは芽里の首に腕を回してくる。頬にキスされ、芽里は満足の心地でレイキを抱きしめ返す。プライベートでのレイキは甘えん坊だ。
「今日も現場に来てくれてありがと。もう運営も俺のTOは芽里だって認知してるからね」
「私が? 嬉しいな」
「あ~、早く売れてメリーとの仲をみんなに自慢しまくりたいなあ」
しみじみとそんなことを言われ、芽里は笑顔になりそうなのをこらえる。
「駄目でしょ、レイキ。アイドルに彼女はご法度だよ」
「でも既婚者アイドルだっているよ。俺、そうなりたいよ。メリーといつか生まれる子どもを世界中に自慢できるアイドルになるんだ」
レイキにまた夢が増えた。それは芽里との未来だ。
(レイキの夢と私の夢が重なる。すごい)
嬉しくて涙が出そうになるのをこらえ、芽里はレイキの胸に顔をうずめた。
「ありがとう、レイキ。レイキの夢が叶うように私も応援する」
「信頼してる。最高の彼女だよ」
「メリー、ただいま。疲れたよ~」
「みんなでごはん食べてきたの? お金足りた?」
「牛丼だったから大丈夫。って、もう、最近ママみたいになってるよ。メリーは俺の彼女でしょ」
そう言って、レイキは芽里の首に腕を回してくる。頬にキスされ、芽里は満足の心地でレイキを抱きしめ返す。プライベートでのレイキは甘えん坊だ。
「今日も現場に来てくれてありがと。もう運営も俺のTOは芽里だって認知してるからね」
「私が? 嬉しいな」
「あ~、早く売れてメリーとの仲をみんなに自慢しまくりたいなあ」
しみじみとそんなことを言われ、芽里は笑顔になりそうなのをこらえる。
「駄目でしょ、レイキ。アイドルに彼女はご法度だよ」
「でも既婚者アイドルだっているよ。俺、そうなりたいよ。メリーといつか生まれる子どもを世界中に自慢できるアイドルになるんだ」
レイキにまた夢が増えた。それは芽里との未来だ。
(レイキの夢と私の夢が重なる。すごい)
嬉しくて涙が出そうになるのをこらえ、芽里はレイキの胸に顔をうずめた。
「ありがとう、レイキ。レイキの夢が叶うように私も応援する」
「信頼してる。最高の彼女だよ」