かつて女の子だった人たちへ
「TOが在宅(※ライブに行かずに応援すること)なんて聞いたことないでしょ! メリーは現場でライブも特典会も盛り上げてくれないと!」
「私だってそうしたいけど、ここまでするやつらなんだよ!? レイキにも私にも何してくるかわからないじゃない。私が現場に行かなくなれば、きっと鎮静化するよ。TWXのアカウントもさっき消したし、裏でレイキの仕事を支えるから!」
「ファンが離れたと思われたくないんだよ! メリーが俺に夢中なのは、メンバーも運営も知ってんの! いきなり来なくなったら俺の評価が下がる!」
何を言っているのだろう。
芽里の中に生まれた感情ははっきりとした苛立ちだった。
同じくらい熱心なファンを作る努力をレイキはしているのだろうか。芽里ひとりの好意に頼らなければならないくらい、自分が不人気だと知っているならどうして努力できないのだろう。
(ダンスも歌も、半年経っても全然上達してないし。レッスンとか動画撮影だって出かけて、メンバーと遊んでるのも知ってるんですけど)
レイキの出した洗濯物のポケットからは、ボーリングやカラオケのレシートが出てくることもしばしばだ。夜のバイトだって、給与明細などは見せないので、本当に行っているのかすらわからない。
(こっちは応援してるのに、レイキ本人はアイドル活動を頑張る気が本当にあるの?)
「私だってそうしたいけど、ここまでするやつらなんだよ!? レイキにも私にも何してくるかわからないじゃない。私が現場に行かなくなれば、きっと鎮静化するよ。TWXのアカウントもさっき消したし、裏でレイキの仕事を支えるから!」
「ファンが離れたと思われたくないんだよ! メリーが俺に夢中なのは、メンバーも運営も知ってんの! いきなり来なくなったら俺の評価が下がる!」
何を言っているのだろう。
芽里の中に生まれた感情ははっきりとした苛立ちだった。
同じくらい熱心なファンを作る努力をレイキはしているのだろうか。芽里ひとりの好意に頼らなければならないくらい、自分が不人気だと知っているならどうして努力できないのだろう。
(ダンスも歌も、半年経っても全然上達してないし。レッスンとか動画撮影だって出かけて、メンバーと遊んでるのも知ってるんですけど)
レイキの出した洗濯物のポケットからは、ボーリングやカラオケのレシートが出てくることもしばしばだ。夜のバイトだって、給与明細などは見せないので、本当に行っているのかすらわからない。
(こっちは応援してるのに、レイキ本人はアイドル活動を頑張る気が本当にあるの?)