友達未満
*
「あ、実咲ちゃん!」
ポンと肩をたたかれて、振り向くと、なっちゃんがにこやかに私を見ていた。
今日も髪をお団子にして、エクボが可愛い。
私は顔がほころぶのを感じながら、「久しぶり」と返す。
「久しぶり! クラス違うと全然会えないから寂しいねー。元気してる?」
「うん。なっちゃんも?」
「めちゃくちゃ元気だよー」
ピースサインをするなっちゃんに私も嬉しくなる。
同時に秋山の姿が頭に過ぎった。
「そういえば、秋山って知ってる? うちのクラスの」
「秋山くんのこと? 知ってるよ。女の子に人気だもんね」
なっちゃんは人気者だからもしかしたら女の子に相談とかされてるのかもしれない。
「なんで秋山くん?」
「あ、なっちゃんと話してみたいっていってて…」
「え、なんでだろ?」
「また連絡先とか教えても、大丈夫、かな?」
「いいよー! わざわざ聞かずに教える子も多いのに、実咲ちゃんて律儀だね」
にこにこ悪意なく笑うなっちゃんに癒されながら、私は律儀ってどんな意味だっけとわからなくて曖昧に笑った。
「じゃあ、また伝えとくね」
「おっけー!」
指を丸にしてほっぺに合わすおちゃめな姿は可愛い。
「なっちゃーん、そろそろいくよー」
なっちゃんと一緒にいた四組の子たちがなっちゃんを呼んだ。
「あ、はーい。じゃあ実咲ちゃん、また今度遊ぼうねー!」
「うん……!」
変わらず接してくれるなっちゃんに私も嬉しくて、大きく頷いていた。
「あ、実咲ちゃん!」
ポンと肩をたたかれて、振り向くと、なっちゃんがにこやかに私を見ていた。
今日も髪をお団子にして、エクボが可愛い。
私は顔がほころぶのを感じながら、「久しぶり」と返す。
「久しぶり! クラス違うと全然会えないから寂しいねー。元気してる?」
「うん。なっちゃんも?」
「めちゃくちゃ元気だよー」
ピースサインをするなっちゃんに私も嬉しくなる。
同時に秋山の姿が頭に過ぎった。
「そういえば、秋山って知ってる? うちのクラスの」
「秋山くんのこと? 知ってるよ。女の子に人気だもんね」
なっちゃんは人気者だからもしかしたら女の子に相談とかされてるのかもしれない。
「なんで秋山くん?」
「あ、なっちゃんと話してみたいっていってて…」
「え、なんでだろ?」
「また連絡先とか教えても、大丈夫、かな?」
「いいよー! わざわざ聞かずに教える子も多いのに、実咲ちゃんて律儀だね」
にこにこ悪意なく笑うなっちゃんに癒されながら、私は律儀ってどんな意味だっけとわからなくて曖昧に笑った。
「じゃあ、また伝えとくね」
「おっけー!」
指を丸にしてほっぺに合わすおちゃめな姿は可愛い。
「なっちゃーん、そろそろいくよー」
なっちゃんと一緒にいた四組の子たちがなっちゃんを呼んだ。
「あ、はーい。じゃあ実咲ちゃん、また今度遊ぼうねー!」
「うん……!」
変わらず接してくれるなっちゃんに私も嬉しくて、大きく頷いていた。