利害一致のお飾り婚だったので初夜をすっぽかしたら大変なことになった
 けれどピリッとした鋭い痛みに思わずぎゅっと両目を閉じると、すぐに瞼へと彼が口付けを降らせてくれて。


「リネア、悪い、痛いよな?」

 向けられるその少し不安気で心配そうな視線が、私も堪らなく『愛おしい』とそう感じた。


「へ、いき……、だから。奥まで……」

 乞うようにそう口にすると、更に奥へと挿入される。
 彼のモノが突き挿れられる度に私のナカから愛液が溢れ滴った。

 
「ひゃ、んぁあっ」

 最初はズクンとした鈍い痛みだけだったのに、想いが通じているからなのか。
 痛みだけでなく疼きが私の奥にあり、そしてそこをロベルトので擦られたくて仕方ない。

“もっと、もっとロベルトを感じたい”

 きっとこれが、好きな人を求めるという気持ちなのだろう。

 少し進んでは止まり、馴染むのを待ってまた少し進むという行為を繰り返し、そして――

「あ、あぁあ……ッ!」
「っ、リネア、全部入ったぞ」
「……っ、あ、んん、ロベルト、じゃあ……」

 彼のその言葉に安堵する。
“あぁ、これでやっと”

「これで、初夜完遂ね?」
「は?」

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