不滅のユースティティア。
勝手にやってきて、勝手に魔法書を奪って、勝手にからかって、今度は勝手に怒って。
りふじん。
なにもかもが、理不尽だ。
「俺はな!!立派な魔法士になりたくてガキの頃から自分の魔法に誇り持ってんだよ…!!魔法士はずっと俺の夢でっ、この学校に入学できたのだって誰よりも努力したからなんだよ!!」
魔法士(まほうし)とは、魔法をつかう者であれば誰もが夢みる魔法使いの最終形態。
私が生まれたエーテル国では古くから魔法というものが存在し、大昔は戦争を引き起こしたきっかけでもあったらしいが、
私が知る歴史としては人々の調和を育んできたもの。
今ではエーテル国で魔法を使えない者はいないとされているくらい、この国は魔法あってこその国。
そのなかでも魔法士という称号は、選ばれた人間にしか与えられないものだった。