不滅のユースティティア。




「っ!!?なによ…これ……!!」


「江架…っ!危ない……!!!」



真っ赤に燃える、月……?

いや、太陽……?


理事長室の窓。

灼熱の炎が見えたと思ったら、つぎの瞬間とてつもない地響きと凄まじい熱風に、私たちの身体は吹き飛ばされていた。



「こ…れ……は、」


「理事長……!!」


「っ!!今すぐシールドを張りなさい……!!自分の命だけはどうにかしてでも守りなさい…ッ!!」



ゴオ”オ”オ”オ”オ”オ”オ”ーーーー!!!

パリンッッ、
ガシャァァン!!ドォォォン!!!


まるで雄叫びを上げては暴れる、太陽のブラックホール。


咄嗟に私たちを庇うように立った理事長が、迫りくる大きな集合体をどうにか食い止めようとしていた。



「江架……ッ!!」


「ルスせんぱい……!」



光のシールドが、私たちの身体を囲んでくれる。

しかしすぐにピキピキとヒビが割れてしまうから、そのたびに何度もルス先輩は魔法を使った。



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