不滅のユースティティア。




意識が遠のく寸前に見えた、途切れ途切れに散らばったパズル。

幼すぎた、ひとつの記憶。




『江架。おれは、お兄ちゃんは、どんなものにも負けない魔法士になって……ぜったいまた会いにくるから』




やっと、やっと、来てくれた。


彼がこうして帰ってきてくれるのを。

私はずっとずっと、長いあいだ、待っていたような気がする───…。



< 107 / 408 >

この作品をシェア

pagetop