不滅のユースティティア。




「コラなんの騒ぎだ…!喧嘩か…?」



空気を変えたものは、いそがしく教室に入ってきた担任教師。



「先生っ、サディアとガリ勉メガネがさ…!」


「江架、お前は人にどうこう言う暇があるなら自分のことをしっかりやったらどうだ」


「……ごめんなさい」


「ほらお前らはさっさと着席。散らかったモン片付けろ片付けろ」



私だけが違うね。
私だけが、扱いもちがう。


魔法が使えないだけでなんだというの。

どうしてそこまで言われなくちゃならないの。


私だって来たくなかったよ、こんな学校。


騙していたわけではないけれど、私だけが入学試験を受けずに入れてしまった理由は、自分でも未だに分からないんだってば。



「あ、それから。放課後、理事長がお前をお呼びだ」



理事長…?

私だけを呼び出し…って。



「ふっ、この半年間はお前にとって退屈で仕方なかっただろう」



先生だけじゃなく、みんな。

クスクス笑っては「さようなら」と。



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