不滅のユースティティア。
パートナーだから、相棒だから。
ちがう。
この気持ちはそんなものじゃない。
僕は江架と、この先もずっと一緒にいたいからだ。
「俺も…やる。アネモスも言ってる」
「私もだ。ハオも言ってる」
「は?ローサちゃんにとって俺はアネモス的な扱いなの?ウザすぎてやばいんだけどそれ」
「ああそうだったな。おまえはヘタレ腰抜け野郎だったか、すまない忘れていた」
「……よーしやってやろう。いつか這いつくばって俺の靴舐めてもらうからほんと。
…それに、俺がいちばんレオンハルトさんの魔法に近づけるだろうし」
お互いを知らないうちに高め合っているのもまた、僕が思うケンカップルの特徴だ。
レオンハルトさんは無言のため息をひとつ、しかしそれ以上の釘をさそうとはしなかった。
どんなにさされたって立ち向かう───僕たちから絶対的な何かを悟ったのだろう。
「おいジジイ。もしこれが成功したら、こいつらには魔法士の称号を与えるでいいだろ」
まさかの提案に、思わず緊張が走った。
誰もが夢みる魔法士。
近づける大きな一歩が手に入ることに対してじゃない。
それは、大魔法陣を創るよりずっとずっと難しいと言っていることと同等だからだ。