不滅のユースティティア。




生徒たちとすれ違うたびに、嗤われる。

聞こえないふりをして、私は小走りに変えた。


そんな私が属するDクラスは、やはり最下層ということもあって2ヶ月に1度行われるペア決めに半年間は参加できなかった。

まだまだこちらは事前準備というものがあるからで、やっと揃った現在。


前回のペアで継続する生徒はそのまま、相性の相違などの理由で変更する生徒のために、2ヶ月に1回という絶妙なスパンで行われる“ペア決め”というイベント。



「こんなとこさっさと辞めてやる…!こっちから願い下げだよっ」



学べたことは、知識だけ。

頑張って知識だけは入れたの、一応はこの学校の生徒として半年間。



「おーいボール…!!危ないぞーーー!!」



そんなとき。

理事長室に向かっていた私のもとへ、グラウンドからボールが飛んでくる。


魔力が乗ったひとつのボール、私が歩く校舎の窓へとハイスピード。



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