不滅のユースティティア。
太陽という特殊な魔法を私が扱えるようになるため、朝から晩までみっちりと付きっきりのマンツーマン。
外した眼鏡、いま私を抑制するものはない。
「んなら、これしかねえな」
「へ…?な、なに……するの…?」
ピキピキと、目の前の氷使いから出される魔法。
ひとつの造形魔法がつくり出した、多すぎるほどの剣たち。
───が、私に向かってくる。
「何かしらの方法で避けねえと死ぬぞ」
「え…!?う、うそ、だよね……?」
「だと思うか」
本気だ。
シュンッ、シュンシュンッッ!!と、数々のナイフが私めがけて一直線。
「うわあああ…っ、助けてルス先輩……っ」
「江架……!」
「来るなッ!!」
「っ…、」
離れた場所で個々の修行をしていた彼が、力強い言葉という魔法で動きを止められた。
私のことを心配する暇があるなら自分の心配をしろ、と。
これは特訓だ、稽古だ、甘さは捨てろ、と。