不滅のユースティティア。




「いっしょに頑張ろうね…!」


「……うん」



彼は、初めて私の友達になってくれたひと。

実を言うとルス先輩に出会うより前に、私はアレフくんに出会っている。


初めて助けてくれたのは、初めて優しい目を向けてくれたのは、アレフくんとアネモスだった。



「江架、」


「うん?」


「…笑わない?」


「え?」


「俺……、夢、できた」



私の隣に腰を落として、気恥ずかしそうに地面を見つめたアレフくん。

そんな姿を見て、私も今だけは休憩することにした。



「笑わない」


「…ほんと…?」


「うん。だってアレフくんも…私の夢を聞いたとき、笑わなかったよ」



魔法士なんか目指していない───そう言ったとき、クラスメイトは形相を変えてまでも怒ってきた。

最終的には「殺す」とまで言われて、それほど私の夢は人に話しちゃダメなんだって思ってた。


けど、Sクラスのみんなは怒らなかった。
笑いもしなかった。


ぜったい叶えてあげるって、約束までしてくれた。



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