不滅のユースティティア。
アネモスの風が、私の涙を拭き取ってくれた。
ローサさんだってそんなことを聞いたら、きっと1日中アレフくんを抱きしめるんだろうなあ。
「よーしっ、みんながお腹いっぱいになるくらい取るから楽しみにしてて…!」
「うん。俺も特訓してくる」
私が、彼の夢のきっかけに少しでもなれたのかなって。
私という存在が、ほんの少しでも。
そう思ったら嬉しくなって、気づけば30匹も追加で取れた……。
「多すぎんだよ馬鹿」
「ええと、気合いが入りまして…」
「加減ってモンがあんだろ。…セコい真似してねえだろうな」
「してないしてない…!ええっ、師匠、私がそんなことすると思ってるの…?」
「…それくらい見直した」
日が暮れた頃、キャンプファイヤー。
火を起こした枯れ木の上、串に刺した魚たちをあぶる。
多すぎ、なんて言っていたけれど。
みんなお腹が空いていたようで、余った数は片手ほどだった。