不滅のユースティティア。
「え…、えっ、…え……、ルス、先輩…?」
「ほ、本物……?だ、だよな…?」
「うそ……でしょ…、Sクラスのルス先輩がどうしてこのクラスに…!?」
透き通るような金髪。
吸い込まれそうなビー玉に似た、碧眼。
白い肌は艶とうるおいを残しているが、触ったら消えてしまいそうな透明感というのだろうか。
どこかの国の王子様───表現としてはしっくりくるが、声は印象を覆すほどにアルト。
いい意味でアンバランス、いい意味で想定外。
初めて、この世の者ではない何かを見てしまったような気持ちだった。
「ヤガミ エカって子、いる?」
さすがに誰もが聞き返した。
え…?
なんて…?と。
それは注目を浴びる生徒から、いちばん出てはならない名前だったからだ。
「先生?八神 江架って子、ここのクラスだよね?」
「え、ああ……そう、だが。きみは……クラスと探している人物を間違えていないか…?」
「間違える?この僕が?」
「あっ、いや…!」