不滅のユースティティア。
「…お前なら、この先も強く立派に生きていける」
「……師匠…?」
抱きしめ返された腕も、声も、震えていた。
師匠もおばあちゃんを救うことに不安を持ってるのかな…。
そりゃそうだよね。
失敗は許されないのだから。
でも、大丈夫。
ぜったいぜったい、最後はみんな笑顔にさせてみせる。
「し、師匠っ、やっぱり師匠は私の───」
「みんな外で待ってる。準備はできてる
な」
「あ…、…うん」
背中が小さく見えた。
初めて、その背中が消えそうだと思った。
今日はどうしていつもの安心が感じられないんだろう。
どうして、いやな予感だけが拭えないの。
「よし、全員揃ったなレオンハルト」
「ジェネシス部隊の本拠地は分かってんのか」
「もちろんだ。あのババアを出しにしては今も待ちぼうけているだろうな」
ええと、どちら様だろう……?
玄関の外、ルス先輩から始まった仲間たちの隣に初めましての顔があった。