不滅のユースティティア。




ピンクブラウンの髪、スラッと伸びた手足と整った顔立ちは師匠に似ていて、彼もまた当たり前のように話しかけている。

師匠よりは少し大人びている見た目だけれど、おじさんとは言えない。



「この人はね江架、聖アヴィス魔法学校の学校長さんだよ」


「…………え」



耳打ちしてくれたルス先輩。


えっ、え……?
学校長……?

って、姿を現さないと言われてるあの学校長…?



「うそっ、若い…!ええっ、どうしてこんなところにっ、師匠に似てる…!」


「うん。レオンハルトさんは学校長のお孫さんらしいんだ」


「……ええっ!!そーなの…!?あっ、でもコネがどうとか言ってたから確かにそっか…!いやでもっ」


「ちなみに今の姿は魔法で若返らせてるみ
たい」


「………すごい…」



そうだよね…?

学校長さんって、すごくおじいちゃんのイメージがあったもん。


これもまた、魔法…。


魔法の可能性には私が想像する以上のものがあるんだと、つくづく実感する。



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