不滅のユースティティア。
じっと、眉を寄せて見つめてくる。
ここはもう正直に言ったほうがいいかと「盗み見ては……いました」と、私は付け足した。
「ふっ、はははっ!んなら、もっと堂々と来いっつーの!」
気さくな笑顔で手招きをされる。
言われるがまま、私は川縁へと降りた。
灰色の髪、ライトブルーの瞳。
年齢は私より年下、14歳ほどだろうか。
不思議だったのは、私の姿を見ても驚かなかったこと。
初対面の人間は必ず私の色を見れば、笑うか怯えるかだというのに。
そして驚いたのは私のほうだった。
「……おとう、」
「え?」
「えっ、あっ、な、なんでも…ない」
「ん?変なやつだなー」
遺影に写っていた人と、似ている。
もちろん目の前の彼のほうが幼いけれど、とても似ていた。
そんなわけない。
お父さんは死んじゃってるわけだし、過去の姿で生きているほうがおかしい。
でも、もし、これがそんな夢だとしたならばあり得る話だ。