不滅のユースティティア。




あれが、あなたの選んだ選択で。

それがたとえ、あなたの正義だったとしても。


それ以上に私たちの愛が勝っただけのこと。



「でも…ごめん…っ、師匠のお父さんとお母さんを…、ごめん、ごめん……っ」



私を見るたびに苦しかったかもしれない。

私の魔法を目にするたびに恨んでいたかもしれない。


いまも本当は、私のことが嫌いなのかもしれない。



「いつもいつも…傷つけちゃってたんじゃないかなあって…っ、わたし、なにも知らなくて、…っ、知らなくて……っ」



こんなことは私のエゴでしかないけれど。


私にとってあなたが私のお兄ちゃんだって言いたいし、思いたい。

あなたには私のお兄ちゃんでいてほしい。



「江架」



その声を恨みの対象に向けられるほど、この人が器用ではないことを知っている。




「俺には…お前がいる…、お前がいるなら────……いい」




やさしく笑った彼の瞳から、一筋。


ぜったい消えない、不滅の愛を見た───。



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