不滅のユースティティア。
epilogue
「では、この実験を───江架にやってもらおうか」
………げ。
またみんなの前で地獄の発表会がやってきた。
「……ちょっと今日は調子のほうが…」
「昨日もそう言ってたじゃないか」
「……できないみたい、です」
「はあ…。もういいから席に座れ」
また液体の色を変えることができず、とぼとぼ背中を落としながら着席。
変わらない毎日、相変わらずな日々。
それからの私はなんと。
「うう…っ、なんでえっ、やだあっ、ひどすぎる……っ」
「はははっ。せっかく使えるようになった初期魔法すら自分で吸収しちゃったなんて、えっちゃんらしくて最高じゃない」
「おい、笑うな。江架にとってはつらいことだろう、あんなにも嬉しそうだったんだ」
「江架、また俺も教えてあげる」
という、ワケのわからない現状に逆戻りだった。
今日もSクラスの教室にお邪魔すれば、ここには変わらないようで変わったみんなの姿。
ローサさんの隣を必ず陣取っているハオさんと、とくに嫌がる素振りは見せないローサさん。
はしゃぐアネモスを制しているアレフくん。