不滅のユースティティア。
もっと早く呼べばよかった。
うじうじしてるんじゃなかった。
なにに自分は恥ずかしさを感じていたんだろう。
そんな気持ちがぶわーっと押し寄せては、また彼が帰ってくるときが待ち遠しい。
「…江架、」
「ルスせんぱっ、───っ、!」
名前を呼ばれて、嬉しくなって顔を向ける。
一緒に腕も伸びてきたから、あたまを撫でてくれるんだと思った。
そのまま引き寄せられて、唇に柔らかい初めてのものが重なるまでは。
「ん…っ、るす、せ……っ」
すぐに離れはしなかった。
ぐいっと後頭部、もっと深く押し付けられる唇。
こんなものを彼は本当はずっとしたかったのかなって。
そんなことを思ってしまうほど、ルス先輩にしては強引な動き。
「───…これからはこっち、たくさんしてもいい?」
魔法じゃない。
元気づけたり慰める魔法じゃなくて、これは伝えるための愛。