不滅のユースティティア。
ルス先輩にそう言われ、アレフくんは魔法式を作って魔法呪を唱え始めた。
しばらくすると無理やり引き出されたアネモスの魔法が個体に変わっては人の形に変形してゆく。
そして私たちの前、幼い姿をした男の子になって現れた。
「アレフ!なにするんだっ!」
「ごめん、アネモス。ちょっと聞きたいことがあって」
「ぼくは暇じゃないんだぞ!これからいっぱい遊ばなきゃだってのに!」
「うん。あとで俺も一緒に遊んであげるから」
前にアレフくんは言っていた。
アネモスは無邪気な子供だから───って。
これが、その“子供”にした姿なのだろうか。
すごい……、
魔法ってやっぱりすごいなあ。
「足ついてる!手もある!!やったやった!わーーいっ!!」
「こらアネモス…!転んだら危ないから走るなっ」
「アレフ!ぼくと追いかけっこ!」