不滅のユースティティア。
「……言いたくない」
「どうして?」
「……言いたくない、から」
また怒られるかも。
この学校に通っておいてそんな目標って、いい加減にしろって。
それに、魔力開花していない私なんかが持っていい夢なのかも分からない。
「どんな夢だとしても笑わないよ、ぜったい」
「……できれば怒らないでくれる…?」
「ははっ。わかった怒らない」
ルス先輩、ハオさん、アレフくん、あとアネモス。
一通り見つめてから、大丈夫そうだと口を開いた。
「……旅に、いきたい」
「旅…?魔法士じゃないんだ」
ごめんなさい。
魔法士じゃない。
私は、魔法士になりたくてこの学校に入学したんじゃない。
ただ、私はここじゃないと危ないみたいだから。
おばあちゃんはそこまでしか教えてくれないけれど、いろいろあるみたい。