不滅のユースティティア。
「その夢、僕がぜったい叶えてあげる」
怒られなかった。
笑われなかった。
馬鹿にするどころか、みんな真剣に聞いてくれた。
だから私だって、誰にも言ったことがなかった夢を、言う予定もなかった夢を、初めて彼らに打ち明けられたんだ。
自習退学を施されてるんじゃない。
これは、そうじゃない。
彼らは、彼は本気で私のことを信じてくれている……?
「どうして…、私なんかを…」
落ちこぼれの出来損ない。
そんな私に期待を置く人間なんか、おばあちゃんくらいだ。
「江架ってさ、竹から生まれたりしてる?」
「……えっ?……いや…、たぶん、お母さんの……ま、まt、」
「うん言わなくていいよ。ごめん、今のは完全に僕が悪かった」
「───あの、注文された商品をお届けに来たんすけど」
ドアの前、いつの間に。
魔法学校らしからぬ手動のお届けだった。
帽子を深く被ったエプロン姿のデリバリーさんは、両手に湯気の昇ったお弁当を持っている。