不滅のユースティティア。
それが僕のかぐや姫なんだよ
「あのう……、まだ朝の5時……」
「準備はできてる?昨日の時点で言ってるからそこは大丈夫だと思うけど」
「……荷物は、用意してあります…」
「よし。上出来だ」
チュンチュンチュン。
小鳥さんたちもまだ起きたばっかりだ。
せっかくの休日、いつもであれば完全に寝ている時間帯。
「ごめんなさいね。こんなにも早くから来てもらっちゃって」
「いえ、こちらこそ急なことですみません。……これは、リョクチャ、ですか?」
「あら、知っているの?和の国のお茶よ」
「学校の先輩が今日、家に来るらしいよ」とは、伝えてあった。
あったけれど、だれがこんなにも早朝を想像するのか。
お客様へと差し出したお茶、ピシッと着物まで完璧に着付けているおばあちゃんすごすぎる。
「この敷き詰められた藁(わら)は……もしかしてタタミ、ってやつですか?」
「まあ、詳しいのね。うちは…そうね、和の国の文化を取り入れているの」
「…僕も本で見たことがあるんです」