不滅のユースティティア。
目が覚めた。
予想だにもしていなかった言葉に、スッキリとした目覚め。
「江架には僕の家に今日から1ヶ月、住み込みで特訓してもらうから」
「すみ、こみ…」
「もちろん一人部屋も用意するし、食事も任せて。これはパートナーを受け持った僕の義務みたいなものだよ」
荷物、準備しておいてね───そう伝えられたのは昨日の放課後。
言われたとおり準備したものの、まったく私は情報が足りなすぎた。
「いやっ、それはさすがに…!」
「魔力開花、させたいんだろう?」
なだやかな眼差しが形を変えて、私に覚悟というものを作ってきた。
この1ヶ月。
1ヶ月もある、じゃない。
1ヶ月しかない、なんだ。
本気でやろうとしてくれている。
だったら、私だって本気で応えるのが筋じゃないのか。
「…うん」
迷いがないと言ったら嘘になるし、ウキウキとかドキドキよりも不安がやっぱり大きい。
うなずいた私に、彼もおなじもので返す。