不滅のユースティティア。
「ルスさん、本当によろしいのかしら…?」
「はい、僕にお任せください。なにかあったら必ずご連絡しますので」
「それもそうなのだけれど、江架の魔力は……無理に開花させなくてもいいんじゃないかと思うの」
「もちろん無理にはさせません。ただ…、江架が魔法と友達になりたいと思っているのなら、僕はその手助けをしたいだけです」
退学も…懸かってるもんね。
さすがにおばあちゃんには言えないけれど、私と魔法には深い因縁があるのだ。
「夜巳おばあちゃん、1ヶ月ひとりで大丈夫…?」
「ふふ。江架が寂しいだけでしょう」
「そりゃ寂しいよ…!こんなの初めてだもん…」
ずっとずっとおばあちゃんと暮らしてきた。
同年代のお友達だって作れなかった私は、小さな頃からいつもおばあちゃんとふたり。
あまり遠くに出かけたりはできなかったけれど、お庭に花を植えたり、お散歩をしたり、家のなかで一緒に何かを作ったり。