不滅のユースティティア。
「……最悪だ……、わたし…」
散らばったコップ、水。
それすら去っていく寸前に魔法で片付けてくれた。
ひとりになってから、彼の温かな気遣いを思い知るんだから。
ふかふかなベッド、すでに沸かされているお風呂、ありとあらゆる種類が揃えられた入浴剤。
ここまでしてくれている。
「よし…っ、やろう…!やるぞ!」
なにも変わっていません、むしろ悪化しました───そんな結果を持っておばあちゃんが待つ家には帰れない。
それから寝静まった夜も、私は朝が来るまで特訓した。
「えっちゃん、ちょっと肩にちから入りすぎかも。リラックスして抜いてごらんよ」
学校の日も、休み時間にお昼休み、必ず私はSクラスの大きな扉を開けて。
見守ってくれる3人の前、日々おなじことを繰り返す毎日。
私の頭上にセットされた今にもこぼれそうな水を見て、アドバイスをくれたのはハオさんだった。