不滅のユースティティア。
「えっちゃん…?」
思わず手を止めてしまった、聞き慣れない呼び名。
「あ、ダメだった?これでもわりと考えて、やっと良さげなのが決まったんだよね昨日」
「……ガリ勉メガネじゃない…」
「ぶは…!…あ、やば」
吹き出したハオさん。
とつぜん広がったダークな魔力を感知して、すぐに「笑ってない笑ってない」と、ルス先輩に対して誤魔化す。
「えっちゃん…!」
「お。けっこうお気に召してくれた感じ」
えっちゃんえっちゃんって呼ばれたなら、気持ちよく振り返ることができそうだ。
「俺は…江架って呼ぶ」
どこか対抗しているのか、ムッとしながら混ざってきたのはアレフくんだった。
それも嬉しい。
みんなと違う自分の名前がずっと嫌いだったけれど、ちょっとだけ好きになれそうかも。
えっちゃん。
がんばろう、えっちゃん。
「……んー、惜しい感じはするんだよね。魔力が変化してるのは分かるし。ねえアレフ」
「うん。…がんばれ江架」