不滅のユースティティア。
「できるよ江架。君なら必ず…やり遂げる」
「でき、ない…っ、できないっ」
「できる」
みんなを見ていると、私だけが取り残されているように感じる。
どんなに同じように頑張っても、こんなの無意味なんじゃないかって、心のどこかでは思ってしまって。
あとどれくらい、頑張ればいい?
あとどれくらい、やればいい?
こんなものは無駄な努力だと、自分をいちばん信じてあげられていないのは私。
所詮、やっぱり、ほらね。
今まで周りの人間たちから送られつづけた目は、じつは私自身が私自身に思っていたものと同じだった。
「…江架」
「わたし…にはっ、私には才能なんかないから…っ、魔法に……、嫌われてるからっ、どんなに魔法書を読んだって、知識を入れ込んだって、だめだった……っ」
「えか」
だれよりも読んだ。
どんなに笑われたって、ムダだと言われたって、ガリ勉と言われたって、気にせず読んで読んで、読んだ。
【学びこそが生きることである】と、どこかの哲学者の言葉を信じてまで学んだ。