不滅のユースティティア。
「おまえのどこに自信と誇りがあんだよ?ムダなやる気しかねえガリ勉のどこにあるって?ほら言えよ、なあ?」
「うっ、うるさいっ!私は魔法士なんか目指してもないし!!」
「…………」
だって、目の前で見せびらかしてきたから。
わざわざ私の本をいじわるに奪ってまで、風魔法を使ってふわふわと宙に浮かせてきたから。
こいつの属性は光─ルークス─。
光属性は、4つに分けられる属性のなかでも特殊属性と言われるもの。
光、氷、風、治癒、そのすべてを使えるという特別な性質を持っていた。
だからこそムカついたんだ。
たとえあとから「口が滑った」と言い訳したとしても、ピタリと止まったクラスメイトとは2度と仲良くなれなさそう。
「おいガリ勉。それ、マジで言ってんの?この学校に通っておいて魔法士を馬鹿にするなんて破門だろ」
「だっ、だって…」
バン───ッッ!!!
「っ…、」
そして、勢いよく机が叩かれる。