不滅のユースティティア。
そうか。
私を退学にさせるためなら、こんなやり方をしてくるんだ。
「……っ、」
「まったく、いつまでやるの?私も暇じゃないのよ」
「わ、わかってます…!」
時計の針が進むたびにため息を吐いて、書類に目を落とす理事長。
その目の前、汗だくになりながらもどうにか集中する私など見向きもされない。
「っ、はあ…っ、は……!」
もう少し。
なにか、なにか“きっかけ”さえあれば。
大丈夫、できるよ。
私のことを誰よりも信じてくれる彼がそばにいる。
ルス先輩のためにも。
ここまで付き添ってくれた、彼のためにも。
「もういいわ」
「えっ……」
ひとりで何をやっているの───と、呆れた眼差しが送られたのは。
なにも変化がないまま1時間が経過したときだった。
「最後のチャンスよ。そこの窓を開けてみなさい。少しでも遠隔操作ができれば、認めてあげるわ」