不滅のユースティティア。




ハオさんにアレフくん、アネモス。

短いあいだだったけど学校生活が初めて楽しいと思えた。


そんな時間がただ続いて欲しい───私が魔力開花させたい理由は、いつの間にか変わってたりして。



「ほんっと、みっともないったらないわ」



最後まで優しくない理事長さんは、言葉で私を消すつもりなんだ。


誰かのせいにするつもりはない。
完全なる実力不足。

なにを言われても「そうだね」って、今なら返せるよ私。



「……なにがみっともないんだ。どこがみっともないんだよ」


「Sクラスのあなたも、自分の功績に泥を塗っているだけなのよ?」


「そんなことを聞いてるんじゃない。あんたは卑怯なルール変更をして江架の魔力を消費させたかっただけだろ…!!」



もう、いいよ。
もう、いいんだよ。

もう十分だよ、ルス先輩。

私のために怒ることのほうが勿体ない。



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