不滅のユースティティア。
「言いがかりはよしてちょうだい。どんな形だったとしても成功するわけないんだから」
「ろくに見てもいなかったくせに…どうして言えるんですか」
「見なくても分かることよ。第一、練習でも1度だって開花していないようじゃないの」
うん。そのとおりだ。
理事長、私のこと1度もちゃんと見てくれなかったね。
ずっと指輪や書類に目を落としてた。
「彼女が存在していることが、どれほどこの学校の評価と価値を下げていると思って?」
消えろ、お前なんか消えろ。
破壊することしかできない化け物が───、
理事長の言葉ひとつひとつに込められた何かが、私に届いてくる。
「だから嫌いなんだ、権力だけを持った魔法使いなんか……、だからっ、だから母さんだってお前みたいな奴に……っ」
ぎりっと、歯を噛む音が聞こえた。
固く握られたこぶしは震えていて、爪が深く食い込んで今にも血が流れてきそうだ。