ヒーローはキミだから
22.放課後の悪夢
緊張しながら開いた手紙には。
『弓佳へ 今までのことはゴメン! きちんと会ってあやまりたいから、帰る前に視聴覚室に来てくれない? 静かなところで弓佳と話がしたいんだ』
珠莉――ようやく分かってくれたのかな?
ちょっと不安は残るけど、これで今までどおりの生活に戻れるかも……。
そんな期待を抱きながら、その日の放課後、あたしは視聴覚室に向かった。
ドアを開けると、なかは黒いカーテンが閉めきられててぼんやりと薄暗い。
「珠莉?」
まだ来てないのかな?
ひとまず電気をつけようとしたとき。
横からドンッ! と壁にたたきつけられた。
「うっ……」
よろめくあたしのそばに、誰かが立っている。
「こないだの先輩、なんなの?」
珠莉だ。
珠莉が、氷のように冷ややかな目であたしを見下ろしていた。
『弓佳へ 今までのことはゴメン! きちんと会ってあやまりたいから、帰る前に視聴覚室に来てくれない? 静かなところで弓佳と話がしたいんだ』
珠莉――ようやく分かってくれたのかな?
ちょっと不安は残るけど、これで今までどおりの生活に戻れるかも……。
そんな期待を抱きながら、その日の放課後、あたしは視聴覚室に向かった。
ドアを開けると、なかは黒いカーテンが閉めきられててぼんやりと薄暗い。
「珠莉?」
まだ来てないのかな?
ひとまず電気をつけようとしたとき。
横からドンッ! と壁にたたきつけられた。
「うっ……」
よろめくあたしのそばに、誰かが立っている。
「こないだの先輩、なんなの?」
珠莉だ。
珠莉が、氷のように冷ややかな目であたしを見下ろしていた。