ヒーローはキミだから
3.あたしの大好物
「すみません、ちょっと休けいしてただけなんで」
と、席を立とうとしたとき。
「これ食べたら、ちょっぴり元気になるかも。他のひとにはナイショね」
と、そのひとは顔の前でひとさし指を立てて、あたしにこっそり小さな包みを手渡してきた。
これは!
『ロゼ』のサンドクッキー!
なんてラッキー、あたしの大好物!
「ありがとうございます。あたし、このクッキーちっちゃいころから大好きで!」
すると、そのひとはニッとほほえんで。
「オレ、二年の露原 蓮央。図書委員やってます。もし、困ったことがあったら、またここに来てよ。なにか力になれるかもしれないから」
えっ?
このひと、どうしてあたしが悩みごと抱えてること分かったんだろう。
キーンコーンカーンコーン――。
やばっ! 昼休けい終了のチャイムだ。
あたしは、露原先輩にペコッと頭を下げるとダッシュで自分の教室に戻った。
と、席を立とうとしたとき。
「これ食べたら、ちょっぴり元気になるかも。他のひとにはナイショね」
と、そのひとは顔の前でひとさし指を立てて、あたしにこっそり小さな包みを手渡してきた。
これは!
『ロゼ』のサンドクッキー!
なんてラッキー、あたしの大好物!
「ありがとうございます。あたし、このクッキーちっちゃいころから大好きで!」
すると、そのひとはニッとほほえんで。
「オレ、二年の露原 蓮央。図書委員やってます。もし、困ったことがあったら、またここに来てよ。なにか力になれるかもしれないから」
えっ?
このひと、どうしてあたしが悩みごと抱えてること分かったんだろう。
キーンコーンカーンコーン――。
やばっ! 昼休けい終了のチャイムだ。
あたしは、露原先輩にペコッと頭を下げるとダッシュで自分の教室に戻った。